公開日:2021/06/16
カテゴリー:AKIRA新聞
まだまだ世の中落ち着きませんが、近づいてますね
東京オリンピック
こんな事になるなんて全く想像もしていなかった3年前、どうしても水泳とバスケとテニスを観戦したくて、必死でチケット申し込みしたのが遠い昔のよう…
結局一枚も当たらなかったんですけど
そんな
運がいいのか悪いのか分からない事務員、アサイですこんにちは。
いよいよ来月、埼玉にも聖火がやってきますね。
ASIAグループ会長も聖火リレーにランナーとして参加致します!とても楽しみにしておりますが、やはりこのご時世、大勢での応援や観覧は出来なさそうで残念。
さて、そんな「聖火」
直訳すると「Sacred(神聖な) Flame(炎)」となるはずなのですが、オリンピック憲章での正式な呼び名は「The Olympic Flame」なのはご存知でしたか?
※ちなみに、炎や火を表すのに「FIRE」も間違いではないのですが、より輝きをもった炎という意味では「Flame」の方がしっくりきます。
そう、正式な呼び名には、どこにも「聖」を意味する単語が入っていないのです。
ちなみにフランス語でも「Flambeau Oympique」と、神聖さを表す「sacred」や「holy」にあたるような単語が入ってないのです。「聖火リレー」も英語では「Olympic torch relay」ですしね。
では「聖火」の「聖」はどこから来たのでしょうか?日本で「聖火」と呼ばれるようになったきっかけがあったのでしょうか?今日はその謎に迫ってみようと思います。
「聖火」の意味するもの
「聖火」という言葉は、昭和初期頃から使われていたことが日本国語大辞典に記載されています。ここでの聖火はオリンピックは関係なく、単純に「神にささげる神聖な火」という意味でした。言葉としては結構昔からあったんですね。
ちなみにオリンピック聖火の発祥は古代オリンピックの頃、ギリシャ神話に登場する神プロメテウスが、全知全能の神ゼウスから火を盗んで人間に与えたことを記念したもの、という説が有力。
※ギリシャ オリンピア古代遺跡
もともと神ゼウスの持ち物なのですから、オリンピックの火が「聖なる火」と呼ばれるのも納得です。そんなオリンピックの火が、英仏では「聖なる火」という扱いをされず、日本の方が神聖な火としているのはなぜなのか。
不思議に思い調べていくと、第1次大戦や第2次大戦での、複雑な各国の心情が分かってきました。
火を繋ぐリレーが登場したのはいつ?
そもそも1896年に始まった近代オリンピックではかがり火も、それを繋ぐリレーもありませんでした。1928年アムステルダム五輪の時にようやく、オリンピック開催を示す「火」が登場。これは古代オリンピックを習ってのことでした。
日本での報道は、そこから数年経った1932年ロサンゼルス五輪の開会式、その時の様子を書いた新聞記事にて、ようやく「火」についての記述があるくらいです。
しかも、ここでの表記は「オリムピツクかゞり火」
「聖火」はいつ出てくるのだ!?
そして迎えた1936年ベルリン五輪、ここで初めて火を繋いでいくリレーが登場。このリレーが行われるにあたり、前回大会までとの違いはかがり火をギリシャのオリンピアで採火するという点でした。この時代にギリシャからベルリンへ運んだんですよ。結構すごい!
そうしたことにより、神聖さが急にアップしたためなのかどうなのか?その辺はハッキリしませんが、この時から日本の新聞では「聖火」「聖火リレー」と記述される様になったようです。
ここでやっと「聖火」の文字登場!
政治利用されていた五輪
ベルリン五輪から神聖さがアップしたので、日本では「聖火」と表記されることになったのでは?まではわかりましたね。そうなると、ここでもう一つ気になるのは
「なぜ、他の国では”聖火”と言わないのか」ですよね?
オリンピアで採火することになったのですから、欧米諸国でも聖なるものと扱われてもおかしくないのに、現在でも「聖なるもの」と表現はされていません。
調べてみると、それには理由がありました。ナチスの五輪への関与です。
おぉぅ…だんだん難しくなって参りましたよ。ここで第一次大戦の話になるなんて!
なぜこんな題材を選んでしまったのか!?
いま旬の話題だと、安易に手を出した自分を責めたい!
でも頑張ってまとめます。はい、今回も頑張ります。
ヒトラー率いるナチスドイツは、ベルリン五輪を政治的に大いに利用しました。
そもそもリレーをはじめたのも「侵攻に必要な情報を集めるため」という説もあるくらい。
ナチスは自分たちの「反ユダヤ主義・人種差別主義」を隠すために、平和の祭典であるオリンピックを自国開催したのです。
オリンピック開催中、反ユダヤの看板は一時的に外し、開催中は新聞報道でも乱暴な差別的発言は控えて、、、そう、オリンピックは平和に友好的に開催されたんです。
こうしてオリンピックを利用し、外国人の観衆や報道記者に”平和で寛容なドイツ”とイメージを印象付けることに大成功したナチス。
日本はこのナチスの思惑に見事にはまってしまったんでしょうねぇ。
まんまと「聖なる火が登場!ドイツ素晴らしい」だったのですから。まぁ他にもそう思ってしまった国はあったでしょうが、そこは深く追求しないでおきましょう。
さて、ここからは皆さんもご存知の通りです。
ベルリンオリンピック後、ナチスドイツは激しい人種差別、特にユダヤ人に対する迫害を加速させていき、ついには第二次世界大戦を起こしました。ホロコーストを行ったのもベルリン五輪後です。
このベルリン五輪の際、そんなドイツに反発しボイコット運動をしていた英仏。このボイコットはなんやかんやあって結局実現しませんでしたが、ナチスに対して大きな遺恨を残したのは確実です。
そんなナチスの思惑の入ったオリンピックの火に、聖なる意味合いなど持たせたくない!という思いを抱いても仕方ない気もします。
そんな重たいバックボーンはありますが、現在の「聖火リレー」が世界で、そして日本で人気のあるイベントであることはまちがいありません。
長い長い距離を、何人もの人が同じ火を同じ目的で渡し続ける。
小さな炎に平和への思いを込め、みんなでゴールを目指す。
そんな美しい火が、いま日本にあるのだ!という事実に私は感動します。
こんな状況での聖火リレー、オリンピックではありますが、
自宅で安全に、ビールでも飲みながら楽しめたらと思います。
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