公開日:2021/01/07
カテゴリー:AKIRA新聞
こんにちは。三芳町のアキラ本社から所沢営業所に研修にきているコラム担当の中田です。
今回のAKIRA新聞のテーマは、市街化区域とは?用途地域について解説していきます。
2回目の緊急事態宣言が発令され、この先も外出自粛が懸念されます。私共 株式会社アキラはお客様に安心してお取引して頂くため、PCR検査を毎月実施しています。安心してご来店ください。
都市計画区域とは?
都市計画区域とは、住みやすい都市を作っていくために、都市計画法という法律で制限を受けている地域のことです。
実際、日本の全国土の内、都市計画区域は約25%程度ですが、その約25%に全人口の9割以上の人が居住しています。
都市計画区域には、市街化区域と市街化調整区域、非線引き区域があります。
今回は市街化区域、その中の用途地域についてお話をしていきます。
市街化区域とは?
街を発展させて活性化し、どんどん人を増やそうというという区域です。
すでに市街地を形成している区域で、おおむね10年以内に、優先的かつ計画的に市街化を図るべき地域です。 その区分および各区域の整備開発または保全の方針を都市計画に定めます。
基本的に、市街化区域には必ず用途地域を定めなければなりません。
市街化区域には13種類の用途地域があります。
用途地域によって建てられる建物、建てられない建物が決まります。
用途地域には住居系、商業系、工業系に分かれます。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
住居系
第一種低層住居専用地域
低層住宅に係る良好な住居の環境を保護する地域
住宅、共同住宅、下宿、幼稚園、保育所、小・中・高等学校、図書館、一般浴場、老人ホームなどが建てられます。
住宅はもちろん、店舗や事務所がある兼用住宅も一部認められます。
事務所、ホテル、商業施設、工業施設は基本的に不可で、病院も建てられません。
また、住宅を建築する場合にも、高さ制限や日影規制も他の地域より厳しく、その名の通り低層住宅がメインとなります。
閑静な住宅街を実現する地域ですが、病院も銀行、コンビニもないため、日常生活においての利便性は失われます。
第二種低層住居専用地域
小規模な店舗の立地も許容する低層住宅の良好な住環境保護のための地域
第1種低層住居専用地域の用途に加えて、コンビニなど飲食店(150平米まで)が認められます。
閑静な住宅を守りながらも、第一種低層住宅よりも便利で住みやすいといえるでしょう。
第一種中高層住居専用地域
中高層住宅の良好な住環境保護のための地域
第二種低層住居専用地域に加えて、専門学校・大学・病院・中規模の店舗や飲食店などが建築可能な地域です。
高さ制限はありませんが、建物の床面積の合計に対する制限(容積率の制限)があるため、主に中高層マンションが建ち並ぶ地域になります。
第二種中高層住居専用地域
一定の利便施設を含む中高層住宅の良好な住環境保護のための地域
第1種中高層住居専用地域の用途に加えて、中規模のオフィスビルや1500㎡まで認められます。
中高層住宅のための地域で第一種中高層住居専用地域で建築可能な建物の他、2階建て以内であり床面積1500㎡以下の店舗を建てることも許されています。事務所も可能です。パチンコ店やカラオケ店も建築可能になります。そのため建築できる建物の種類が多いい地域になります。
第一種住居地域
大規模な店舗事務所の立地が制限され、住環境保護の為の地域
住宅、病院、大学、店舗や飲食店、オフィスビル、ホテルなどが建築可能な地域です。高さ制限はなく、建物の床面積の合計に対する制限(容積率の制限)は第1種中高層住居専用地域よりも緩和されるため、より高くて大きなマンションを建てることが認められます。
第二種住居地域
大規模な店舗事務所の立地が認められ、住環境保護の為の地域
第一種住居地域で建てられる建物に加えて、ボーリング場やスケート場、また床面積10000m2以下ならパチンコ屋やカラオケボックスなども建てられます。
準住居地域
道路沿道系施設等と調和した住環境保護のための地域
国道、県道沿いにあるのが準住居地域です。
第1種住居地域の用途に加えて、パチンコ店やカラオケ店、小規模な工場、自動車修理工場も認められます。国道、県道沿いの業務の利便に加えて住居との調和を図る地域です。
田園住居
農地や農業関連施設などと調和した低層住宅の良好な住環境を保護するための地域
建築物の用途は、低層住居専用地域に建築可能なもの、または農業用施設(農産物直売所・農家レストラン等で面積500㎡以内のもの、農産物・農業の生産資材の倉庫等)に限られています。
住環境悪化の恐れがある工場や、危険性の高い工場以外は、さまざまな用途の建築可能な地域です。ただし、キャバレーやナイトクラブ、風俗営業店の建築は認められません。近隣住民への日用品を供給する商業の利便を増進する地域です。
商業系
近隣商業地域
近隣住宅地の住民のための日用品販売店舗等の利便の増進を図る地域
近隣商業地域は近隣の住宅地の買い物等の場所を提供することが目的とされています。近隣商業地域の周辺には必ず住居系の用途地域があり、近隣商業地域内に住宅を建てることは可能です。
近隣商業地域は10000㎡までの店舗や飲食店等を建てることができますが、近隣商業地域はあくまで周辺の住居地域に買い物を提供する場所となっているためビルなど駅にあるような百貨店などは建てることが出来ません。
近隣商業地域の目的は近隣住民に快適に生活できるようにするための地域なので風俗店やナイトクラブの建築はできません。
商業地域
店舗、事務所等の利便を図る地域
商業地域は繁華街です。学校や病院、ホテル、住宅や店舗や、風俗店なども建築可能になります。
工業系
準工業地域
準工業地域は、環境の悪化の少ない小規模な工業の利便性を確保するための地域
工場の規模については制限がありませんが、騒音や火災、健康上の危険がある建築物については建てることが出来ません。
工業地域
専ら工業の利便を増進する地域
工業地域は主に工業の利便性を重視する地域。
住宅や店舗等も立てることが出来ますが、公害が発生する可能性が高い工場が建築される為、あまり住宅が建てられることはありません。
工場の跡地等で住宅街が立ち並ぶことはありますが、環境には配慮する必要があります。また病院やホテル等の宿泊施設は建築することはできません。
工業専用地域
専ら工業の利便の増進を図る地域
工業業務の利便性を図るため、工場等の工業用の住宅や店舗などは周辺住民等に配慮する必要があります。基本的にどのような工場でも建設が可能ですが、住宅、学校、病院、ホテル、映画館などの建築は認めれていません。
ここまで読んでいただきありがとうございます。市街化区域のことがわからない方でも参考になったでしょうか?私はわかりやすく誰にでも理解できるコラムを心掛けておりますので、是非他のコラムもご覧ください。
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