公開日:2021/08/12
カテゴリー:AKIRA新聞
『やあ!残念ながら、あなたのモバイルストレージについてデータ侵害がありましたことをお知らせいたします』
という、すっごい気さくなお兄さん風メールが毎日のように届きます。
株式会社アキラ事務員アサイですこんにちは。
昨日で夏休みも終了
今朝はまず、溜まったメールをチェックしています。
迷惑メールの類はそれとすぐわかるので開かずに削除するのですが
一応確認しながら手作業でやらねばならず、量が多いと軽くイラっとします。
メールを開かなくても本文冒頭は表示されるため、たま~に目に入るんです。
今日のは「やあ!」と、フランク過ぎて面白かったので今日のコラムネタにしよう、と思いつき
メール内容を精査してみました。
本日のコラムは『詐欺メールについて』
以下メール本文そのままです。
大した内容ではないので、そんな真剣に読まなくてもいいです。
『やあ!残念ながら、あなたのモバイルストレージについてデータ侵害がありましたことをお知らせいたします。発生の理由について説明したいと思います。あなたがアカウントを持つ私達のウェブサイトがハッキングされました。そのセキュリティ侵害から私はあなたのパスワードにアクセスできました。そして高度なハッキングのテクニックとブルート・フォースの使用により、私はバックアップに使用されているクラウドストレージからあなたのバックアップデータを取り出すことができました。
二段階認証でさえも、これを防げなかったでしょう。私がダウンロードしたデータにはあなたの写真や動画、チャットの記録、文書、メール、連絡先、ネットの閲覧履歴、メモ、ソーシャルメディアの履歴、それから一部の削除済みのファイルが含まれています。基本的に、あなたのモバイルデバイスの完全なコピーがここにあるということです。
どのようなデータでも第三者には見られたくないはずです。 そのような事態は防ぐことが可能です。
こちらが求めているものが得られない場合は、この情報をあなたに対して使用します。 私にとっては面白いメディアコンテンツ(何のことかおわかりでしょう)でも、あなたのご友人や同僚は同じ風には思わないでしょう。
私が一体何ができるのかわからないのであれば、あなたのメールアドレスや電話番号から、見られたくないプライベートコンテンツを知人に送信するとどうなるか想像してみてください。 また、あなたの閲覧履歴を利用することもできます。
その結果、あなた個人に大きな損害が生じることになります。
ですが、解決方法をお知らせします。顧問料を支払うことで私が所持するファイルを削除し、この混乱を回避できます。
支払いを受領後、こちら側のファイルは削除され、この件に関して二度とご迷惑をおかけしないことを保証します。 パスワードも変更が必要です。
ですから、シンプルな道を選びましょう。 私に1700 米ドルをビットコインで支払ってください。
ウォレットアドレスは 1NbBPzE1Kw2gY4q83Xbs85tyysF3JJN7LC です。これは固有のアドレスです。支払いが完了すると直ちに知らせが入ります。
送金には2日ありますが、妥当だと思われます。ビットコインを使用して送金してください。
(送金時の為替レートに応じたビットコイン相当額)
気を付けて』
気を付けて!!!??
コイツ何言ってんだ?となりますねw
1700米ドルというと18万円くらいですが、詐欺相場として高いか安いのか?
まぁわかりませんが、なんとなく払えそうな金額ってことなんでしょう。
いつの時代も無くならない、こうした迷惑メール。
読めば一発で詐欺だと分かる、独特のアホみたいな文章が定番ですが、
この『アホみたいな文』にも、ちゃんと理由があるってご存知でしたか?
詐欺メールが怪しさ満載な文章である理由
実はこれ「詐欺の効率化」のためらしいのです。
詐欺の効率化!ってなんなんだ?とお思いになるでしょうが
こうしたスパムメールを送っている方もそんな暇ではないようなのです。
我が社に届くスパムメールも「嫌がらせしてやる~」という変な人を除けば、十中八九お金を稼ぐために送ってきており、もちろん効率的にお金が取れそうな案件からバッチリキッチリ取りたいわけです。
そのためにはまずメールへの返信がほしいのです。
『こんなにも変な日本語の文章でも不安に思って返信しちゃう人』をあぶり出す
そう、このヘンテコ文章にはそうした意図が隠されているのです。
詐欺のふるいにかけられている
スパムメールを送っている方も、やはり無駄な営業(営業なのか?)はしたくないようで、最初から詐欺には引っ掛かりそうにない、正常な判断能力のある人には『これは詐欺メールだから無視』してほしいのです。
日本語がおかしかったり、書いてることが支離滅裂だけど「なんか大変なことになるらしい」ことだけはギリギリ読みとれる、そういう人から返信がもらえたらいいんです。
そうすれば最後まで騙しきれる確率も上がりますからね。
怪しげな文章の効果
この「いかにも怪しくて変な文章」のもたらす効果は他にもあります。
『怪しい日本語、間違った言い回し』にすることで、迷惑メールを自動で判定しフォルダに振り分けるシステムを回避できる場合があるのです。
スパムメールに良く使われる単語などは、自動検出にて「迷惑メールフォルダ」に振り分けられてしまい、対象者の目に触れることなく削除される確率が高くなります。
それを回避する為、微妙で絶妙な誤字を使っているらしいのです。
詐欺をする方も大変ですね(そんな知恵があるならまっとうに働けばいいのに)
私たちのような一般人からすれば「こんなバレバレの怪しい内容じゃ誰も返信しないでしょ?」と思ってしまいますが、彼らはそれで良いのでしょう。
一握りの「騙されやすい人」からだけ返信があればいいのですから。
こうしたメールは内容を読めば詐欺だと分かりますし、余程うっかりしてない限りは騙されることは無いでしょう。
問題なのは最近増えてきた、金融機関や有名企業などになりすましてパスワードやIDなどの個人情報を詐取しようとするもの。
中には宅配業者になりすまし「お荷物のお届けに上がりましたが宛先不明の為持ち帰りました」などのショートメールを送信し、フィッシングサイトに誘導する手口も多いと聞きます。(宛先不明なのにお荷物のお届けに上がった、とか、もうどこからツッコんでいいのかわかりません)
大手IT企業「インターネットイニシアティブ(IIJ)」が調査したところによると、コロナ禍以降“迷惑メール”は急増し以前より80倍規模になっているという結果も出ています。
その背景には、新型コロナウイルス蔓延防止としてテレワーク勤務に移行する企業が多くなったことが考えられます。
セキュリティ対策が整っていない家庭用パソコンを利用する人が増えたため、詐欺の格好の餌場と化してしまっているのです。
その他に、ステイホームによってスマホに触れる時間が長くなったことや、外出自粛が続きネットで買い物する人が増えたことも原因として挙げられます。
迷惑メールで被害に遭わないためには、身に覚えのないメールが届いたら絶対に文面のURLをクリックしないこと。もし身に覚えがあっても、内容をよーく読んで、不明な点があれば公式サイトからアクセスしましょう。
皆さんもお気をつけくださいね。
それではまた!
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